がん治療

がんに罹ると 好むと好まざるとにかかわらず 生存率という確率のことを 深刻な顔をした医者から聞かされる あなたの5年後の生存確率は何%とか あなたの10年後の生存確率は何%とか 知りたくないのに聞かされる 確率を知って何になる 確率どおりに死ぬ人なんて そうはいないのに 生存確率は 余命に似ていて あなたは69歳で男だから あと20年生きることができます ただしそれはあくまで平均で あなたは平均より長く生きるかもしれないし 平均よりずっとはやく死ぬかもしれません そんなことを知って何になる どうせいつかは死ぬというのに がんの手術にはリスクが付きまとう 手術ミスもあるだろう 手術中の術死だって少なからずある 手術が成功しても 後遺症が残ることもある 切り取った臓器がなくなったのだから 臓器不全も起きる 手術のストレスから 免疫力が低下する 切り取ったところに大量の活性酸素が発生し 全身の組織を攻撃する 見えないがんが残存し かえってがんが暴れだす メスを入れることでがん組織を破壊して がんが転移する可能性も高い がんの手術を前にすると リスクばかりが浮かんでくる 先進国といわれる国では 抗がん剤は増がん剤だと見限られている 先進国では 抗がん剤はがんを治す上で無意味であると 思われている 抗がん剤を3種類使うとがんは小さくなるが 寿命は7~10倍短くなる 抗がん剤は がん細胞により効く時は劇的に効く でも 抗がん剤は そのほとんどが劇薬か毒薬で 効かなかった場合は すぐに抗がん剤の使用を止め 違う治療を模索するほうがいい 完治に向けた抗がん剤の使用ならともかく 延命に向けた抗がん剤の治療は寿命を縮める 他の先進国で起きていることと この島国で起きていることが あんまりにも かけ離れていると どうしても言葉が溢れ出す 余計なことと思いながら 嫌われると知りながら 今日も余計なことを書く